イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

ドイツのサウナにヒジャブを想ふ。

夏真っ盛りのイタリアで、

日付とは何の脈絡のない、ずっと書きたかったことを。

 

だいぶ前のこと。

夫がドイツ出張の時に、

ドイツのサウナに現地在住の人に

連れられて行ったらしい。

 

ドイツのサウナ、

とドイツと言えど広いので一概に言っていいか

分からないが、全員ヌードで入るサウナだったようだ。

混浴で。

 

そこには沢山の一糸身に纏わない男女たちが

SPAを楽しんでいて、

夫曰く、入る前の心配をよそに、

何十人もの人がその姿でいると

何とも思わないものだったらしい。

 

現地在住の人も慣れるよ、と言いつつも

現地に住む日本女性にとっては

なかなかハードルは高いらしい。

 

と言う話を聞いて、

なるほど、そういう世界があるんだなぁ、

でも、やっぱり私には上は取れても

下は無理だろうなぁ…

なんて思い巡らせていると、

ふと、

ムスリムの女性たちのヒジャブって

こういう感覚なのかな??と思った。

 

身に付けなくてもいい社会がある。

でも、小さな頃からずっと隠すように

言われ教えられ続けてきたものを

社会が違うからと言って、

取ることはできないのではないか。

もちろん、私のパンツと違って

ヒジャブには宗教的な意味があるので

全然違うものなのだけど。

 

日本よりも遥かに日常的に

ヒジャブを身に付けた女性を見るミラノで、

ずーーーーーっと、彼女たちから

私たちはどんな風に

見えているのだろうと考えてきたけど、

なんだか、

ほんの少し想像できた気がした。

 

だから、

教育ってとても大切なのだ。