イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

日本の電子レンジ信仰。

8月6日(月)晴れ。

 

西日が降り注ぐキッチンで

毎夕サウナ状態で夕飯を作るミラノの夏。

(これは我が家の方角の問題なだけだけど)

 

前回のクーラーに続き、こっちに来てアレ?と

思ったことの一つが電子レンジ。

 

日本は食品やシリコンなどの調理器具、

電子レンジで調理できることを大アピール。

忙しいお母さんへのレンジ時短調理も絶賛奨励中。

 

一方、イタリアにも冷凍食品は存在するし、

電子レンジで調理できるパスタやラザニアもあるけれど、

でも、明らかに日本とは温度差がある。

 

なんでもかんでもチン、チン、チン、ほら便利でしょ?

という感じではない。

 

根底として、この国は電気よりもガスが主流で、

料金もびっくりするくらい価格差がある。

背景には、島国である日本とは異なり、

ガスを引きやすい地理的利点もあるらしい。

 

でも、それに加えてイタリア人はどこか電子レンジを

悪だと思っている気がするのだ。

 

この日伊温度差にもやもやしていたころ、

1つのきっかけがあった。

 

FBでとある友人(日)が「いいね!」をしていた

動画だ。

 

その動画は、鉢植え植物が2つあり、

片方には水をそのまま、

もう一方には電子レンジで加熱したものを冷まして

1週間水やっていた。

 

電子レンジ加熱後の水をあげた植物は見事に枯れた。

 

もやもやしていたものが確信へと変わり、

私の中でのレンジの利便性とマイナスを比べ、

極力、使わないようになった。

 

で、その話をイタリア人の友人何人かにすると、

そうだよね、電子レンジはねぇ…というネガティブな反応。

 

すると、日本の電子レンジ信仰がすごく気になり始めた。

電力供給では原発に始まり、不安が尽きない日本なのに

なんでこんなに電子レンジを使わせまくるんだろう???

と。

 

なんだか、電子レンジないと生きていけない状況を

作られているような…

 

まぁ、こうも暑いと、火を使わない調理をしたくなる。

 

けれど、利便性を最優先しまくる日本。

そこに危機感を感じるのは私だけなのだろうか。