イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

あの日から4週間が経過。

2月21日にロンバルディア州で

最初の感染者が出たあの日から

4週間が経とうとしている。

一体、誰が1ヶ月後の今のイタリアを

想像していただろうか。

 

本格的な外出禁止になって2週間。

それでも個人的な運動をする人(主にランナー)をはじめ

外出してしまう人が多いようで

ついに外出しないようにアナウンスする

パトカーも巡回するようになった。

 

個人的な公共の場での運動もできず、

犬の散歩も200m圏内になった。

(昨日、記事を読んでタバッキの営業休止、

スーパーの日曜日営業休止と書きましたが、

地域によって異なるようです。ごめんなさい。)

 

 

家にいる限りにおいて、

日々、各々がやらなければいけないことをこなし、

冷蔵庫&冷凍庫と相談し、

1時間くらい並ぶのを覚悟で買出しに行く。

楽しみは朝昼晩のご飯と

オンデマンドで観る昔の連続ドラマ、

そして今宵もベッドで寝れること。

 

家で穏やかに過ごすことができるのは有難い。

むしろ、突然明日から外に出て

現実に戻りましょうと言われたら

ちょっと戸惑ってしまうかもしれない。

 

でも、実際は日に日に落ち込んでいくのを実感している。

それは、自分たち自身の変化ではない。

毎日、毎日、亡くなった人の増加を追い、

医療現場の悲痛な叫びに耳を傾け、

霊柩車がもはや足りずに軍用車で遺体が運び出される写真を目にする。

そんな非日常の終わりが未だに見えないからだろう。

 

もちろん、

医療現場で働く人の精神と疲労状況は

想像を絶する領域にあることは想像に難くない。

だから甘えたことを言いたいのではない。

 

ただ、出口がほしい