イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

封鎖から数日が経って

日曜日にロンバルディア州の封鎖が始まり、

今はイタリア全土になった。

 

飛行機もどんどんなくなって、

孤立状態なイタリア。

日本への入国も邦人であれば可能なものの

PCR検査を受けなければならず、

公共交通機関では帰宅できないらしい。

タクシーもNO。

これって、東京都の人にはなかなか

難儀なことですよね。。。

レンタカーはOKだけど、

14日間隔離だとしたらどうやって返すんだ?

 

 

この数日、

「とにかく家にいて」

「他の人のことを考えて」

「あなたにとってはただの風邪でも、

隣の老人は命を落とすかもしれない」

的な啓蒙メッセージが出回ったからか、

マスクする人が激増。

 

漸く、本気モードになった。

正直私もようやく。。。

 

12日からは食料品と医薬品以外のお店は原則休業、

レストランはデリバリーのみ可能だそう。

 

日本は他国よりも災害慣れしていると思うし、

緊急時などを想定しつつ生きている。

でも、今置かれている状況はインフラも閉ざされた

目にも明らかな悲惨な状況とはまた異なる。

 

目に見えない何かと闘っている感じ。

 

イタリアは検査し過ぎたらしい。

批判的な意見もあるけれど、

真摯に、隠さず行ってきた結果でやるせない。

でも現実、呼吸もままならない人が運び込まれ医療が崩壊している。

検査して陽性だった人が皆病院に行くからだけではない。

思っていた以上に強いウィルスなのかもしれない。

今、私たちは、何としても病院に運び込まれることは避けなければいけない。

この恐怖も目に見えるものではない。

この目に見えないが厄介。

だからここまで来るのに時間がかかったのだろう。

 

今、私がここで強く思うのは

医療現場で働く人はもちろん、

スーパーで働く人、レストランで働く人、

食料品や医薬品の工場で働く人、

デリバリーで運んでくれる人、

公共交通機関で働く人みんなに

心から感謝したい。

 

私たちができることは家から出ないこと。

それだけだ。