イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

サービス業の夏休み。

8月21日(火)晴れ。

 

イタリアの夏休み真っただ中。

人も車も閑散としている。

 

この国では長期休暇は基本的に

どんな職業の人にもやってくる。

 

会社員はもちろん、レストラン、掃除の人、みんな。

 

会社員はなんとなく想像しやすいけれど、

自営業の人たちも3週間くらい休むということは

その分、売り上げも減るので

日本の感覚ではなかなか想像できない。

 

でも法律で決まっているのでみんな休む。

 

なんて素晴らしいのだろう。

売り上げを増やすことだけでなく、

休暇を健全に過ごすこともすごく大事。

 

だって、日本のサービス業のイメージは

長時間労働、土日は休みではなくなり、

必要以上のサービス精神を求められる。

 

相当な想いがなければ

なかなかやりたいとは思えない。

 

一方この国は、レストランの多くは

日曜日が休みだし(プラス、月曜休みが多い)

8月は約1か月夏休みというところが多い。

 

自分の実家がレストランだったとして、

小さい頃、平日の夜は両親と

一緒にご飯は食べられないかもしれないけど

日曜日は一緒に過ごせて、

夏休みも会社員の子どもたちと隔たりなく

親と一緒に過ごせる。

 

なんとなく、継いでもいいかなって思える気がする。

だから個人経営の飲食店が

多いのかなと思ったり。

 

日曜日の外食の選択肢が減ったとしても、

多少不便を感じても、

私は、そこで働く人たちも

きちんとした生活が送れるほうが大事だと思う。

 

ま、そんな国にいても

日本人の会社員は休みにくいらしいし、

アジア系のお店全般、休みは短め。

 

空っぽのミラノの街で、

身体にしみ込んだ働き者の血って

すごいなと思う今日この頃。