イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

イタリアでの外食は高いか?

8月23日(木)晴れ。

 

東京でのお店を探しながら、

昨日書いたブログのことを考えていた。

 

日本の飲食店は薄利多売だから

売上が増えることを第一にしがちだし、

定休日も少なくなるのではなかろうか。

 

もちろん、

日本のお客様第一主義的な文化や

店舗を拡大していく基調であることは大きい。

 

でもそれに加えて、

日本は外食産業が安すぎると思う。

 

お酒を抜いた場合、

イタリアの外食は日本と比べると

全体的に高いと言えると思う。

 

例えば、温かいパスタを出してくれるお店で

(リストランテ、トラットリア、オステリア問わず)

スパゲッティ・カルボナーラの相場は

10~12€くらいかな。

これにコペルト(席料とパン)が1人2~3€、

お水は500mlであれば1.5~2.5€程度。

ざっと、15€はかかる。

日本円にしたら2,000円弱になる。

 

こ洒落たイタリアンレストランで

サラダとコーヒー、プチデザートまで

つく値段という感じだろうか。

 

コペルトと水が日本人にはなかなか馴染まない

外食コストアップ要素である。

その代わり、基本的にチップは不要。

 

そしてこの国には、

日本の牛丼的な格安チェーンはない。

最も手軽なパニーニでも3~4€はする。

安く食べるという選択肢がないのだ。

 

でも、中国からの輸入食品ではなく、

冷凍でもない食材を、

正当に給料が支払われている人が作り、

正当に雇用されている人がサービスしていたら

あるべき価格なのではないかと思う。

 

あ、安く食べる選択肢がないと言いながら、

イタリアでも中華は極端に安く、

従業員に給料が払われていないとか

色々噂はある。

そして、まともそうなお店は

ちゃんとそこそこの値段である。

 

一方、お酒に関してはイタリアのほうが安い。

ワインを仕入れ、一定のコストを乗せてるだけで

そのお店で手をかけているわけではないからかなと

理解している。

日本は明らかに飲み物で利益を出している。

 

なんというか、イタリアの方が

技術に対するリスペクトを感じる。

  

もうちょっと働く人のことを

想ってもいいんじゃないかなと思うのは

私だけだろうか。

 

ちなみに、ピザは日本と比べると安く、

マルゲリータの相場は6€~8€。

原材料が安いのかな。

 

今日はこの辺でCiao!