イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

秋味で考える日本のビール

9月13日(木) 晴れ。

 

ブログをご無沙汰している間に

9月も半ばに入ってしまい、

感覚はまだ9月始まったばかりなので

日にちを確認する度に驚いている私。

 

ミラノも完全に日常に戻り、

秋服を着ている人もいれば

日中は暑さが戻り、夏真っ盛りな人の

はざまといった、まさに季節の変わり目。

 

久しぶりに日本に帰国しまして、

あーそうそうこの季節!

と写真を撮ったビールたち。

 

今日はビールについて

こちらに来て気づいたことを書きたいと思う。

 

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イタリア、いや恐らくヨーロッパにはない

四季の味シリーズのビール。

 

ビールに限らずお菓子もハロウィン仕様の

パッケージが並び、

そうか、日本ってこういう企業努力

すごかったなぁとつくづく思った。

 

久々に秋味飲んでみたけど…

残念ながら普通のビールの方が美味しかった。

(って昔からいつも思っていたような気もするのだけど)

 

イタリアに来て、食生活が変わり

端的に言えば、

添加物を摂る機会が減った。

 

EUの基準が日本よりも厳しい上に、

既製品のソース、ドレッシングなどなど

口にしなくなったからだ。

 

つまり、口にするものはより、シンプルになった。

 

すると、舌もリセットされて

これまで気にすることもなく

食べ、飲んできたものに

違和感を感じるようになった。

 

まさに日本のビールがそれだ。

 

ビールの定義はざっくり言えば、

大麦の麦芽ににホップを加えたもの。

 

日本に住んでいた頃は

その時の好み、食事、気候などで

好きなビールは違えど、

ビッグ4のどれも美味しく飲んでいた。

 

ところが、

久しぶりにキレ味が売りなビールを飲むと

あ、コレなんか違う。。。

原材料を見ると麦芽とホップ以外のものが入っていた。

 

プレミアムを除くビッグ4ビールのうち

2つは副原料が入っている。

だから日本では副原料の入っていない

ビールを飲んでいたのだけれど。

 

 

 

税収の良い鴨だからだろう、

しょっちゅうビールの概念が変わり

それに合わせて各社カテゴリーを変えた

価格を抑えた

その分、混ぜ物が増えた飲み物が

市場に溢れていく。

 

カロリーやプリン体は減るけど、

それ、もはや人が毎日飲んで大丈夫なんですか?

と思うような原材料名。

 

ずっと変わらないことを求める

保守的なイタリアとは

真逆な文化なのは分かる。

 

でも大切にすべきものは

やっぱり売上高でしかないのだろうか。

 

日本の若者のビール離れに必死な状況とは反対に、

イタリアでは恐らくビールの需要はのびている。

私が見ている範囲でもビール売り場は広がっている。

 

こんな感じで。

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日本でもイタリアビールといえば出てくる

おじさんの絵がラベルのMORETTI。

今や白、赤、などなど数種類ある。

 

でもちゃんとビールだ。

日本のビールがこうなっちゃったのは、

税収の問題な気がしてきたぞ。