イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

万引き家族をイタリア語で観る。

9月19日(水)曇り。

 

イタリアで日本映画で上映されるのは

主にドラえもん。

「君の名は。」でさえ、数日で終わった。

 

今回、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した

「万引き家族」は公開中の’看板映画’という扱いで、

上映回数も多く、まだ終わる気配もない。

さすが、賞の威力はすごい。

 

イタリアでは基本的に全て吹替版になるので、

哀しいかな、万引き家族もイタリア語で観た。

リリィフランキーも、樹木希林もイタリア語話してた。

 

自分の語学力を考えると、どこまで理解しきれるか

少し不安だったけれど、

すごくすごくよかった。

素晴らしかった。

 

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イタリア語では「UN AFFARE DI FAMIGLIA」

 

一緒に見た友人は、

自分の知っている日本の光景とあまりにも違うので

ショックだったらしい。

 

確かに、あれは私でもショックな生活だった。

 

しかも、イタリアに限らずだけれど、

日本ブームみたいなのがきていて

日本の写真や映像を見る機会は増えているけれど

それは美しい場所でしかない。

 

あの雑多すぎる台所、

家族で1つの鍋を直接つつく姿も現実なのだ。

 

役者それぞれの演技力と

温かさと哀しさと、

まだ余韻に浸っている。

 

そして、数日前に亡くなられた

樹木希林さんの映画の中での姿が

さらに私に追い打ちをかける。

 

吹替でも、声質には違和感はなかった。

日本のようにタレントが

声優をやったりしなからだろう。

ということで、何語でもこの映画おすすめです。