イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

コロナウィルスよりも怖いもの

 

毎日、イタリアでもコロナウィルスのニュースは流れ、

事実とともに、差別が始まっている話も

話題となってきている。

 

私もこの数週間、公共の交通機関を使わず

外出も必要最低限になってしまった。

 

コロナウィルスやインフルエンザが怖いのではない。

 

この中国人に見られる外見で外に出ることで

受ける差別に直面するのが怖いのだ。

 

 

こんな必要最低限の外出しかしていないのに、

すれ違いざまに手を口で覆われたのは

一度きりではない。

 

バスを乗車拒否された話し、

親が子どもに中国人のクラスメイトに

接触するなと話したという記事などを見ると、

とてもじゃないけど出たい気分になれない。

 

美容院にもずっと行きたいのに

地下鉄に乗るのが怖い。

 

イタリア語のクラスで、先生が

「疲れてるように見えるけど忙しいの?」

と聞いたので

「むしろ、家から出てないんだ」と軽く

答えたところ

この話を共有しようということになり、

ずっと想いを閉まっていたからなのか、

涙が溢れて止まらないという始末(苦笑)

 

なんてことだ。

 

家でボーッと考えていたって、

涙なんか出ないのに。

 

今回、改めて感じた。

 

無知は人を傷つける。