イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

イタリアは移民社会か?

7月14日(火)おおむね晴れ。

 

イタリアに限らず日本の外で、

外国人として生活して必ずぶつかるであろう葛藤。

 

この疑問に対する私の答えは、

 

イタリアは移民社会だけど

国際社会ではない。

 

イタリアも南北で文化や経済環境が全然違うので

ミラノに限った話になってしまうけれど、

今日はこの3年で感じたこと、

見てきた変化を書きたいと思う。

 

もちろん全ての人に当てはまるわけではなく、

私のちっさな目で見える限りのざっくりです。

 

まず、日本と比べればそれはそれは、

移民が沢山生活している。

南米の国々、

中東系の国々、

アフリカ系の国々、

フィリピンやスリランカなどのアジア系の国、

もちろん筆頭は中国。

 

でも、国際都市ロンドンのように色々な肌の人が

混ざって生活しているわけではない。

それぞれが就いている仕事が異なり、

生活しているコミュニティも異なると言えばいいのか。

 

例えば、

スーツ姿で電車に乗っている人の殆どが

イタリア人もしくは外見では区別しにくい欧米人。

 

市場で野菜を売っているのは中東系の人たちが多かったり、

掃除を仕事としているのはフィリピンやスリランカの人だったり。

ヨガのクラスでは

明らかに外見から分かる外国人は自分だけだったり。

 

公立の学校はクラスに数名移民の子どもはいるようなので、

いずれ、もっと溶け込んだ社会になるとは思うけど、

それでも今はまだまだマイノリティ。

 

もちろん、日本もそうであるように

若い世代はより開かれ、

外国人である自分と抵抗なく(そうだと信じたいw)

付き合ってくれている。

 

でも年配の人たちは一概にそうとは言えない。

 

日常的に自分に対して異国人を見る視線を感じるし、

その視線は好奇心だけではない気がするし、

その視線に疲れる時もある。

 

これはイタリアがお隣のフランスなどと異なり

植民地が極めて少なかったからだと思うし、

それが故の保守的な国であるからだとも思う。

 

そんなイタリアというかミラノでも、

目に見える変化を感じているので、

次回はその続きを書きたいと思う。