イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

イタリア移民社会の変化

前回に続くこの国に暮らす移民について。

改めて、私のちっさな目から見える景色と

一個人の意見であります。

 

ロンドンに遊びに行って、

すごい気を楽に街を散策している自分に気が付いた。

 

もちろん生活すれば人種問題などあるとは思うけれど、

そこは、誰も自分を異質なものとして見ないし、

ネイティブじゃない英語を話しても怪訝な顔をせず、

街行く人、働く人の肌の色はまさに色々で、

様々な国の料理が食べられて、

想像していなかった解放感を発見した。

 

要は、ミラノはこの逆で

少なからず異質な視線を感じながら

私は生きているということなのだと思った。

 

そしてロンドンに行って初めて気づいたイタリア移民事情。

 

 

そういえば、

ミラノで、アフリカ系の人が

ロンドンのスタバの店員のように働いているのを

見たことがないかも・・・?

 

いるとすればスーパーやアパレルショップの警備員。

 

街で見かけるのは帽子を裏返しにして

お金を乞うてる人たち。

ニュースで流れるのは漂着する難民船の話。

 

それが、近ごろ

アフリカ系の女性が二人でバギーを

押しながら歩く姿を見たり、

なんだか身なりのきれいな(失礼でごめんなさい)

人が増えたような気がするなーーーー

 

そう、私たちと同じ生活をしてそうな人たちを

見かけるようになったのだ。

 

と、なんとなく気になっていたら、

スーパーのパン屋さんで、

街のバールで

アフリカ系の人が働いているじゃないか!!

 

なんか、こんな社会の変化を見れるなんて

素直に感動する。

 

一方、時の政府は反移民で、

先日もイタリアに着いた船を拒絶したばかり。

 

目の当たりにする両者、真逆の変化。

どうなるだろうか。

 

余談だが、庶民の私がずっと気になっていたのは

座ってお金を乞うている人も

なぜか携帯で電話している…

 

日本よりもずっと格安とはいえ

どうやって携帯代払っているんだろう

と見るたびに疑問だった。

 

ふと、あの人の座っている位置的に…

もしやお店のWIFI利用しているのかも?

自分の中でのスッキリした瞬間だった。