イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

日本人と中国人と韓国人。

5月7日晴れときどき曇り。

 

日差しが出れば暑く、初夏を感じるのに

あっという間に寒くなるミラノ。

まだまだ上着は手放せない。

 

昨日Barの店員に「韓国人?」と聞かれた。

「初めて韓国人て聞かれたよ。基本的に中国人か聞かれるから。」

と答えたら、

「中国人とは肌が違う」と言われた。

決め手は肌か…。

私は日本人的にも、ましてや美肌の韓国人からしたら

日焼けしているし美肌とは程遠い。

残念な彼女のイメージよ。

 

 

少数を除き、

イタリア人はこの国に住むアジア人は

みんな中国人だと思っていると思う。

と言っても過言ではなかろう。

 

私たちにとって、この三か国は

なんとなく判別できる。

服装、色使い、化粧などなど。

 

中国の若い子は韓国モデルがお手本らしいので

なるほど、若い子は分かりにくい。

 

イタリア人でも数多くアジア人を見ている人は

すぐに分かるらしいので、

経験値が必要なのだろう。

 

イタリアで差別はないと書いている

在住者ブログを読んだことがあるけれど、

私は全然あると感じている。

 

日本人に対してではなく、

アジア人を全て中国人に括った上でだ。

 

例えば、

私が中国人という前提で話をされて、

「いや…日本人なんだけど…」と言うと

必要以上に謝られる。

 

私が車でイタリア人とトラブった話を友人にしたら

「まず、自分は中国人じゃなくて日本人だと言え」と

アドバイスされた。

 

物乞いは「チャオ、中国人、ニーハオ!」と

声をかける。

私は、中国人じゃないし。で終わりだけど

中国人はどんな気持ちなのだろうかといつも思う。

 

好意的に見ていないことは

直接聞かずともイヤというほど感じている。

そして私たちもその括りに入っている。

 

一番強烈だったのは、フランスの地方都市で

中高生くらいの男の子たちに、

「中国人だぜ!」と笑って通り過ぎられたことだ。

 

この経験+パリ在住の人の話を聞く限り、

ミラノよりも酷い。

 

では、日本ではどうなのか?

 

一時期、日本の飲食店で中国や韓国からの観光客に

ワサビを大量に盛った話があったけど

十分あり得る話だなと思った。

 

自分がマジョリティである世界と

マイノリティである世界は見え方が全く違う。