イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

夏休み前の事故の続き

年の瀬も迫りに迫った12月20日、

夏休み前の6月上旬に我が身に降りかかった

事故の車の修理が漸く終わった。

 

実に、半年。

最後のしょうもないやり取りを

イタリアの思い出として書いておこうと思う。

 

バカンス前に、車の99%の修理は終えていた。

ただ、車のフロントにあるエンブレムの

枠が、事故の後運転していたら

飛んで行ってしまった(苦笑)

 

バカンス前に修理屋のおじさんが、

「メーカーからそれだけ届かなかったから

バカンス明けに」ということで、

バカンスを迎えたのはブログにも書いた通り。

 

しかし、バカンスが明けても連絡はない。

イタリアだもん、当然だ。

 

暫くして、電話したら

「電話してくれて良かったよ!

完全に忘れてたわ。今から注文するね。」

 

そうか、これから注文するのか。

 

しかも私が電話したからだ。

 

この国は相手から連絡が来るということは本当に奇跡。

 

日本のビジネスマナーに限ってなのかは分からないけれど、

電話で何度もプッシュすることは

品が無いことだと私は思っている。

 

でもここは違う。

 

さすがにもう届いただろうと思う

一カ月後に電話した。

 

すると、

「こんな最悪な日に電話してくるなんて…」

 

え…(苦笑)

 

じゃあ別の日に改めるよと言ってみたけど

「いいよ、大丈夫。

でないとこの問題はずっと終わらないから…」

 

ええ。

本当にその通りだと思います。

 

どんな不幸があったのか、

かけてあげられる言葉のバリエーションが

私にはないので、ひたすら触れずに。

 

しかし、

この相手の不幸の最中に

心苦しくしながら行ったのに、

エンブレムをはめるには彼の想像していた以上の

手間がかかることが分かり、

また持ち越した。。。

 

とまあ、たかだか外れたエンブレムを

はめるだけに3ヶ月かかった。

 

これがイタリア。

 

この修理のおじさんが

イタリア人にしては、

とても穏やかに話してくれるいい人。

それに尽きる。

 

最後に、

「僕はいつもここにいるから」

 

そんなこと言われたら、

また行ってしまいそうだ(笑)