イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

ちょっと感動した子どものオンライン授業。

 

2月下旬からミラノでは学校が休校となり、

最初は1週間分の宿題が送られてきて

各自こなして提出するという

一方通行だったところから、

ZOOMを利用してのオンライン授業が始まった。

 

オンライン授業と言っても、

当初は挨拶程度だったものが、

今はグループを分け、

イタリア語・算数・英語に加え

音楽や美術などの授業も始まり・・・

と模索しながら進んできた。

 

当然ながら普段は学校で学習しているから

私自身がこんなに子どもが学ぶシーンに

寄り添うことはなかったわけで、

今更ながらに発見や驚きなどがある。

 

中でも、特別授業というのがあった。

その日は前もって以下の準備をするように連絡があった。

・真っ暗な部屋で(せめてランプ1つ)

・氷あるいは凍らせたボトルを入れた透けない袋

・エレガントな服

 

外出しない今の時期に

この時間のためだけにエレガントな服を着て

洗うのか。。。

と、思っていたのだが

 

・・・なんの授業だったか想像できますかね?

 

それはBig Bangの授業。

 

真っ暗にして、

氷の冷たさを感じる。

Big Bangが起こる前の冷たさ。

 

昔も、

そして今も

地球は変化してきているのだ。

 

ということを説明していた。

 

ま、エレガントな服装というのは

イタリアらしいというか、

特別な時には特別な装いをする

というだけの事だったけれど(苦笑)

 

感動ですよね。

 

この限られた状況で、

できない理由を探して

そのままいるのではなく、

できることを探していく。

 

こういう姿勢を日本にいても

忘れないようにしなければいけない。