イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

菌に対する考え方

2月8日(金)晴れ。

 

節分を過ぎて寒さがひと段落したと思ったら

また戻ってきた。

まだまだ冬は続くよう。

 

イタリアでもこの時期インフルエンザが流行る。

インフルエンザの話を書く前に

今日はイタリア人の菌に対する考え方への

私の戸惑いを書いておこうと思う。

 

日本はもともと家の外と内を

靴を脱ぐことによってしっかり区別する

習慣もあるからか(と勝手に私が思っているのだけど)

菌に対してとても敏感だと思う。

特に、ファブリーズが家庭に普及してからは

その傾向はさらに強まったように思う。

と同時に、私が子どもの頃には聞かなかった

ノロウィルスやロタウィルスも加速させている。

 

一方、イタリアは今でこそ靴を脱ぐ家は増えたようで、

特に子どもがいる家庭ではね。

と言っていながら

帰宅したイタ父が普通に靴を履いて家に入ってくる光景を見ると

私は、靴を履いて家に入る人たちだと分類している。

 

屋内施設などでも大人が靴で行き来する場所を

ハイハイしている赤ちゃんを見ると

ゾッとするのだけど、イタリア人は平気らしい。

その靴が犬のおしっことフンがそこら中にあるこの街を歩いていてもだ。

 

そんなもんだから、「感染する」という感覚が

日本人よりもないのだと思う。

 

ある日、子どもがお友達のおうちに遊びに行った。

その子どもが道中の車で嘔吐したらしい。

家についてもまた嘔吐し、体調がすぐれなかった。

 

そんなことは誰しもがある。

 

でも私が困ったのは、

私がそれを知ったのは子どもが帰宅してからだった。

夕飯まで食べて帰ってきた後だ。

 

連絡くれれば速攻で迎えに行ったのに。

日本人にとっての嘔吐は空気感染警報のMAXだ。

 

そしてまた最近、

子どもの友達が家へ遊びに来ていつも通りに過ごした。

その翌日、そのお友達は学校を休んでいたらしい。

 

週明け、そのお母さんに会ったので

翌日休んでいたの?と聞くと熱が出たらしい。

ウィルス性によるものでしょうと。

 

ならばなおさら一言連絡ほしかった私。

もちろん遊んでしまったものを

どうこう言うつもりはなくて、

ただ自分の子どもの体調にいつも以上に

気を付けることができるというか、

心構えをしておくことができる。

 

私は正直、このイタリア人の感覚には困惑している。