イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

イタリアのインフルエンザ

2月9日(土)

 

イタリアでも流行しているインフルエンザ。

今年は特に大人が感染した話を聞く。

そしてご多分にもれず、とても辛いそうだ。

 

イタリアでは熱なしの鼻水や咳を風邪と呼び、

高熱と関節痛を伴うものをインフルエンザと言うようだ。

 

そう、つまり感染しても鼻に綿棒入れて検査をしない。

 

数日熱が下がらず、病院に行って

抗生物質を処方されて終了する。

 

学校の感染報告対象の病気にも入っていない。

 

日本の異常なまでのインフルエンザに

警戒する社会からやってきた私は

当初、この国の対応に憤りすら感じたほど困った。

 

同じ「インフルエンザ」という病気なのか

全くもって信じられず、

調べたり聞いたりした今のところ

やはり同じインフルエンザと思われる。

 

ちなみに、予防接種は65歳以上、妊娠中の女性、

特定の病気を持つ人は無料で受けられる。

一般的には、他の型に感染する可能性があるから

あまり意味はないという医者もいれば、

少なくともその型には感染しにくくなるから

打ったほうがいいという医者と日本同様。

そして、こちらの保健機関は接種を勧めている。

かかりつけ医で自費負担で40EURくらいだっただろうか。

 

人混みは少ないとはいえ、

マスクしている人はほぼ皆無、

学校でも日本のような規定はない。

かかったら仕方ないという感じ。

日本が過剰なのか。

高齢者や病気の人のリスクは同じ。

休むことへの罪悪感の違いがそうさせているのだろうか。

 

そんな話を咳が出るという友人としていた。

この国の周りに感染させないよう

配慮する感覚の低さについても話していた。

バールで「私たち二人とも40度熱がある」と話す人がいて

慌てて退店経験談も添えて。

 

なんとその友人は、

その晩から熱が出てインフルエンザだった(笑)

旦那がインフルエンザだったと話していたし、

後日、当然ながら一家全員感染した。

さすがに、うつしてたらごめんねと即連絡をくれたけど。

 

咳をする相向かいの席で4時間座っていたけど、

私はうつらなかった。

日本よりも空気が湿ってるということなのだろうか。

 

友人はタミフルを知らないと言っていたけど

イタリアにも存在していた。

今度お勧めしてあげよう。