イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

ボヘミアンラプソディをイタリア語で観る。

2月22日(金)

 

早くも春がやってきてしまった気候のミラノ。

あんなに待ち遠しかったこの暖かさなのに

あまりにも早いと、色々心配になってしまう。

 

万引き家族からの流れでタイトルを書いてしまったけれど、

日本でも高評価というボヘミアンラプソディを見た。

もちろん、イタリア語だから違和感どうこうという話ではない。

 

大きく感動するとか、心動かされることはなかったのに

見た後もQUEENの曲が頭の中でかかっていて、

映画の中のフレディ・マーキュリーの姿が目に焼き付いている。

そんな映画だった。

 

今日はネタばれしないように気を付けながら、

映画館でちょっと気になったことを書いておきたいと思う。

 

フレディ・マーキュリーが両性愛者であったらしいことは

周知の事実のようだが、この映画に限らず、

一昔前なら、絶対に日本のドラマでも描かれなかったような

LGBTに関して、いたるところで目にするようになり、

 

本当に世の中の扱い方が変わったなと気づかされることしばしば。

因みに、私が記憶している最初のこのテーマは

金八先生の上戸彩なのだが。

 

この映画でも、フレディ・マーキュリーが両性愛者であることに

目覚めるきかっけとなったシーンや、

男性のパートナーとのシーンなど、

その度に映画館で笑いが起きた。

 

少しライトにするためにコミカルに描いているのか

異性愛者の私たちにはそう映ってしまうのか、

私には分からない。

でも、なんだかとても複雑な気持ちだった。

 

保守的な国だからか、

アメリカ(行ったことないけど)などから見たら

公然と歩いているカップルを見かけることは超少ないのだと思う。

 

でも、アパートの窓にレインボーカラーの旗を

飾っている家はよく見かけるし、

ドゥオーモ周辺でのデモもたびたび行われている。

 

一見、人種が多様な国なので

人と違うことに関しては日本よりは遥かに

受け入れられる土壌があるように感じているのに。

 

この頃、ミラノ市内の公立の学校で移民が増え過ぎて

イタリア人が学校選びに困っている話を聞く。

 

どちらも道のりの長いテーマだ。