イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

イタリアの銀行

11月25日(日) くもり。

 

いよいよ冬の寒さが訪れ、雨ばかりのミラノ。

 

久しぶり過ぎる更新です。

 

先日、今さらながらに銀行口座を

開設することになり、

初めてまともにイタリアの銀行に入った。

 

ペルメッソやパスポートなど

一通りの書類があれば

誰でも開設はできる。

日本と異なり毎月支払う手数料は

どの銀行にするかの検討ポイントだろう。

 

私は、近くに支店が多いという理由で

イタリアで2番目に大きい銀行にした。

 

とりあえず、直接行ったら

口座開設するのには、

アポが必要とのこと。

 

そもそもこれから付き合いを始めるのに

誰とアポ取るのだ???

 

空いていたからか、

対応してもらえることになった。

ラッキー。

 

私の対応してくれたベテランらしき人が

まだ開設業務をやったことのない人に

(決して若い新入りではない)

教えながらなので、時間のかかること…

1時間はかかった。

 

後日、12日後にカードが支店に届いたと連絡が来た。

5営業日でできるって言ってたけど

ここはイタリア。

 

受取りにもアポが必要か確認したくて

担当者の名刺のアドレスにメールした。

 

はじかれた。

 

アドレスを念入りに確認して再送するも

またはじかれた。

 

仕方ない、電話してみた。

 

繋がらない。

 

出ないのではない。

 

繋がらない。

 

え?やめた??

だからあの時も教えてたのか??

 

無駄足は嫌だけど行ってみることにした。

 

結果、受取りにはアポ不要だった。

そして気になる私の担当者は…

 

いるではないか。

 

挨拶がてら

もらった名刺の情報が間違ってて…

と話すと、今日だけでも5件顧客から

メールがきてるからそんなはずはない。

あなたが間違えたんじゃないかと。

 

いやいや、私は何度も何度も確認したから。

 

私が手続きした日は彼女が他支店から

着任したばかりで、古い名刺に

新しい情報を手書きで書いてくれた。

でもメアドは変わってないと言ってた。

 

よく見ると、名刺に印刷された

メアドが間違っていた。

 

少なくとも前の支店ではその名刺を

暫く使っていただろうに

よくまぁ、今まで気づかなかったものだ。

 

新しい名刺をもらって一件落着、

銀行を後にした。

 

そしたら電話がかかってきて

さっきの担当者からだ。

電話してくれた??今気づいたんだけどと。

 

確かに電話したけどさ(苦笑)

 

朝から電源を切ったままだったと言う。

せめてそれに気づいて良かったわと

笑って電話を切った。

 

これがイタリアの銀行だ。

 

この国でも、堅実な業種であるはずの銀行だ。

 

日本では考えなかった働きたい職種が

ここではどんどん増える。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもは風の子ではないらしい。

11月10日(土)雨。

 

今日は空の見た目も、体感温度も寒い。

昨日までは、寒そうに見えるのに

結構温かくて、着込んで出かけると

汗ばんでしまうような感じだった。

 

そんな天気でも、寒さに敏感なイタリア人は

がっつりダウンを着ている人も多い。

 

日本は同じような人種の人が多いので

きっと温度の感じ方も似ているのだろう。

なんとなく周りが着ているアウターを意識していたし、

一足早くダウンを着始めると、

「え、早くない???」てな反応は多々あった。

 

でもここは、様々な出身地を持つ人たちで

構成されているので

実に着ている服の季節感も様々。

 

10月はまさにそんな時期で、

薄いダウンを早くも着ている人もいれば、

Tシャツや肩だしの人がいたりする。

いつ見ても、面白いなぁと思う光景である。

 

しかし、イタリア人一般的には

寒さに弱い。というか、

冷えることをすごく気にする。

 

子どもにもかなり厚着をさせ、

ちょっと2・3分外に出るだけでも

パーカーを着せ、ダウンを着せ、

チャックが開いていようものなら

追いかけて閉めてあげる。

 

私の小学校時代は

子どもは風の子、元気の子。

みたいな標語があったし、

自分の子どもが生まれたときも

子どもは大人よりも1枚少なく、と教わった。

(子どもの方が体温が高いので)

 

ここは真逆。

落ち葉の絨毯がきれいな公園でも、

この季節は閑散としていて、

余計哀愁を感じる。

 

日本が恋しくなっちゃう。

 

 

 

 

イタリア男はいつからイクメンになったのか?を考察する。➂

11月2日(金)雨

 

毎日毎日雨ばかり。

悪天候の中、久しぶりに会った友達と

イクメンの話をした。

 

彼女の旦那さんはかなり多忙だ。

でも、毎回ではないが、

夫婦で保護者会に出席している。

 

 

なぜか?

 

旦那さんもとても興味があるらしい。

子どもがどんな場所で日中を過ごし、

担任がどんな先生なのか、

クラスメイトの保護者がどんな親なのか。

 

おじいちゃんはどうだったかと聞くと

母親任せだったそうだ。

 

祖父母世代は皆無で、

少し上の世代で男性の育児参加が議論され、

私たち世代で実際に育児するようになった。

 

ということは、

きっと日本も今の20代の人が親になったら

父親の保護者会参加率あがるのかな。

 

それに加えて、

教育システムの違いもあるように思う。

 

この国には公立や私立という区分だけでなく

バイリンガル、モンテッソーリなどなど

教育方法が色々ある。

そして、多くの学校ではクラス替えはなく、

担任は永遠に担任なので、関係は濃密だ。

 

授業内容も担任によって変わり、教科書も変わる。

だから興味がわくのは当然なのかもしれない。

 

つまり、日本は担任の資質の差はあれど

授業内容は指導要領で決められていて、

北海道から沖縄まで保証されている。

これって凄いなと思うところだけと、

が、ゆえに個性もない。

 

日本の学校もそれぞれ特色はあるけれど、

オルタナティブ教育のある国と比べると、

やはりその特色は限定的だ。

 

 

よく言えば安心して任せられるのかもしれない。

だから大して興味がわかない???

 

 

日本のイクメン後進度は、

そもそもの教育環境であったりと、

一概に男女共生事情だけではない要因も

あるかもしれないけれど、

少し前は今の日本のようだったわけで、

未来が明るく見えてきたような・・・。

 

 

 

 

 

 

イタリア人の靴について密かに気になっていたこと。

10月26日(金)雨。

 

いよいよ来たなという曇り空のミラノ。

今日からしばらく雨模様。

 

今日は前々からずっと気になっていたことについて。

 

それは、イタリア人の靴について。

 

ズバリ、白が真っっっ白であること。

 

ソールも含めてまーーーーーっしろ。

 

今まで、靴を履いていれば汚れてくるし、

薄汚れていても気にしたこともなかった。

それは私が怠惰な人間だからとも思ったけれど、

日本にはビンテージもあるし、

例えば白のコンバースのハイカットが

ずっと真っ白であり続ける人は少ない。

 

イタリア人の靴を見ていると、

とにかく白い靴はいつ見ても白い。

 

毎回洗ってるんじゃないかと思って

聞いてみたら、それはないと言っていた。

何人にも聞いてないから分からないけど、

しょっちゅう靴を買うからじゃない?と。

 

確かに、各自持っている靴のレパートリーは沢山ありそうだ

足元はいつも同じ靴やスニーカーなんてことはない。

でも、何度か見たアディダスのスニーカーでも、

いつも新品同様。

 

1日その靴を履いたであろう夕方に会っても白い。


私も試しに真っ白な靴を毎回洗ってみた。

1日着用後の汚れはすぐにとれ、真っ白になる。

でも、1日履けば地面に先が擦れたりとかで

やっぱり汚れはつく。

 

イタリア人は歩き方が上手いのかな???

 

日本では珍しくない内股や歩き方に特徴がある人。

イタリアではほとんど見ない。

そりゃ正座なんてしないだろうから、

足の形も崩れないのかもしれないけど、

歩き方が変な場合は筋肉とか

どこか原因があると考えられている。

 

日本ではあまり浸透していない、

歩き方を矯正するという考えだ。


保護者会でふと気付いたら

先生含めて8割以上の人が

足を組んでて驚いたけど、

きっと、あれは足には影響しないのだろう。


特にオチなし。


イタリアでは白はより白く!!


良い週末を!

 

 

 

 

 

イタリアの接客(だからイタリアって…)

10月22日 晴れ。

 

暫く陽射しの下では半袖でも過ごせるほど

温かい日が続いたミラノだけれど、

いよいよ冬になるようだ。

昨夜、突然強風が吹いたけれど

あれは気候の変化のお達しだったのだろう。

 

と、思うほど今日の空気は冬らしくなった。

 

今日のタイトル、

今更書くようなことではないのだけど。

 

イタリアに限らず

欧米諸国の接客と日本の接客とでは

比べるまでもなく、遥かに日本の接客は丁寧。

かつ、客都合に合わせがち。

 

一方、こちらは対等な関係なので

日本人からすると、ちょっと恐かったり

キツイなぁと感じることもしばしば。

 

例えば、スーパーで割引券をレジの最初に出さず、

支払い時に出したら何故か怒られたりする。

支払い時に処理するくせにだ。

 

でも、同じ場所に何度と通い続け、

馴染みになるとご近所さんのように

挨拶を交わし、とても好意的になる。

 

つまり、一元には厳しいのか?

 

ニワトリと卵でどっちが理由化は分からないけれど、

この国では総じて、馴染みのお店を持っている。

 

私もこの数週間、とあるバールというかカフェに

毎朝寄ってカプチーノを買っていた。

1週間が経った朝、

私がレジで精算している間に

カプチーノが準備されていた。

 

しかも超イケメンのバリスタだ。

 

「君の姿が見えたから用意しておいたよ。」

と。

 

だから、

だから、、、

イタリアって虜になってしまうのだろう。

 

胃はすでにガブガブだったり、

コーヒーを飲みたい気分でもないのに

つい、寄ってしまう私、アラフォー。

 

だからイタリアって…ヤダというネガティブを

想定されていた方、

ただの自己満足話でごめんなさい。

 

つまり、この街は時間をかけると

さらに魅力が増すと言いたかったのです。

 

 

イタリア男はいつからイクメンになったのか?を考察する。②

10月15日(月)秋晴れ

 

前回の更新から空いてしまった。。

昨日はミラノの中心地でマラソンがあり、

道路の封鎖にとどまらず、

ドウォーモ駅を封鎖したり、

トラムのルートを変えてのイベント。

こういう時、ミラノの公共交通機関の柔軟さに感心する。

一方で、午前中は地下鉄のドウォーモ駅には

電車が止まらないはずなのに何の放送もなく

知らない人は、何度行き来しても

目的駅を通過する事態に驚くに違いない。

 

さて、前回の伊男のイクメンへの変遷を

探る話の続きです。

 

前回登場の伊パパも然り、

父親の学校の保護者会への

参加率が高い。

 

この伊夫婦のお父さんたちも

(つまり祖父母世代)

保護者会へ参加していたの?と聞くと

皆無だと答える。

 

そして、伊男が育児参加するようになったのは、

伊女たちが働き続けるようになったからだと言う。

親にして欲しかったけど、してもらえなかったことを

子どもにやってあげたいとも言っていた。

 

なるほど。

しかし、

毎回来る父親は少数だけれど、

学校生活の中で一度は行くのがスタンダードだと見ている。

しかも夫婦揃っての参加もいる。

だから、決して仕事で行けないから

代わりに行ってという状況だけでなく、

私には、父親の育児への参加姿勢が全然違うように見える。

 

クリスマス会などのイベントではなく、

平日の夕方開催の保護者会であることが

ポイントである。

クラス委員を決めたり、日頃のことについて

話し合う場だ。

 

日男である我が夫は、

イタリア人と日本人の

上司の理解が違うのだろうと言う。

 

それは一理あると思う。

でも、本当にそれだけか??

 

引き続き機会を見つけて書いてみたい。

 

 

 

 

 

イタリア男はいつからイクメンになったのか?を考察する。①

10月8日(月)晴れ。

 

遅い日の出、早い日の入り、

サマータイムの終わりが待ち遠しい。

 

五輪に向けた日本のサマータイム導入は

見送られてよかった。。。

さすがに森元首相の声でも無理だったんですね。

 

さて、以前

「ローストビーフ男とミネストラ男」という記事を書いた。

その続きというか、

日本の家族とイタリアの家族の違いにとても興味があり

私から見たイタリア人家族を

少しずつ書いてみたいと思う。

 

先日、とあるイタリア人家族と

ご飯を食べていた機会に

日夫(日本人の夫)が伊夫(イタリア人の旦那)に

「料理する?」と聞いた。

伊夫は「全くしない」と答えた。

 

しかし、この家の伊母は子どもたちを伊夫に託し

数日間の旅行に行ったり、

一週間出張に行ったりしている。

 

なので突っ込んで聞いてみると、

 

「そりゃ、簡単なトマトソースのパスタや

お肉を焼く程度はできるよ。」

 

なるほど、この国では、

もちろん彼の価値観でかもしれないけど

これらは「料理をやる」うちに入らないのだ。

 

実際、伊夫はこの晩も

パスタが入った鍋をチェックしたりしていた。

頼まれたわけではなくだ。(ここがポイント)

 

私の感覚では日本の男性は

少なくとも私の夫は

これを「僕は料理する」と言うだろうし、

奥さんなしで数日子どもの面倒を見ることを

アピールする。

 

私が理解したところでは、

ここでは日常的に料理という家事を担っている場合は

「料理をする」と言うに値し、

一時的に料理をすることは

「料理をする」のではないと。

 

この違いはなんだ?

いつからこうなったのだろうか?

 

続きはまた。