イタにち日記。

イタリアでの生活、外から考える日本のこと、感じたことをつれづれ書いています。   何よりも数年後の自分自身がこの感覚を忘れないように。

ツグミの日

1月31日(木)曇り空 気温1度

 

2019年も1ヶ月が過ぎた。

この1月の最後の3日間をイタリアでは

Giorni della Merla と言うらしい。

 

子どもがこの話をしてくれた時、

「え?mela?りんご??」

「まさかmer☆a?!(イタリアの言ってはいけない言葉)」

 

と理解してあげられず、調べたところ

merlaは日本語ではツグミ。

正直、日本語でもイメージがわかない。。。

 

ツグミの日で検索すると、

イタリア拠点のブロガーの方たちが

書いてくれているので

可愛いお話はそちらに任せるとして、

つまるところ

この3日間が寒いと、

今年の春は暖かくそして長く、

この3日間が暖かいと春は遅いらしい。

 

子どもの学校のお庭に今日はツグミが2羽きたそう。

ホッコリ。

 

この3日間、めちゃくちゃ寒いミラノ。

これは期待できる。

今から春が楽しみだ。

イタリアの男性育児休暇

1月29日(火)

 

今日は昨日の続き、イタリアの男性の育児休暇について。

 

2019年の予算法

(こういうのが予算で決定されるのが面白いと思うのだけど)

男性の育児休暇5日間の取得が義務になった。

(もともと4日あったよう)

 

 

5か月以内に取得するにあたり、

5か月の考え方が、

子どもが生まれてから、

あるいは

子どもが家に来てから(退院を指してると思われる)

あるいは

養子の場合はイタリア入国してから

5か月以内。

 

日本ならまず出生日からしかなさそうなものだ。

 

日本の父親たちも出産に立ち会ったり、

退院の手伝いをしたりと実際は休んでいるらしい。

でも有休をつかって。

有休を消化しないことが前提だからだろうけど、

もったいない。

日本も義務化すればいいのに。

どこに躊躇いがあるのだろうか。

 

 

イタリアの産休・育休について

1月28日(月)晴れ。

 

久しぶりに10度を超える天気予報。

にもかかわらず、家の中は隙間風と暖房が調整悪くて寒い。

 

今日はイタリアの産休について知る機会があったので

書いておきたいと思う。

 

まず、日本は産前6週間、産後8週間が原則

だと思っていたけど、

産前は本人の希望で出産直前まで働くことは可能。

産後も希望で6週間後から出勤可能らしい。

産休中は健康保険から、育休中は雇用保険から67%、

181日目以降は50%支給されるというのがざっくりなところ。

 

一方、イタリアは産休として5か月間。

今まで産前1か月産後4か月もしくは産前2か月産後3か月

という2択だったけど、今年から医者の承諾があれば

産前ギリギリまで働いて産後に5か月近く取得することもできるようになった。

この間は給与は会社が100%支払う義務がある。

 

一方、育児休暇はMAX6か月で、

この間は日本の社会保障みたいな機関から30%支給。

育休中の収入面でいえば日本のほうが断然手厚い。

 

しかし、この最大6か月のすごいところは

とても柔軟性があるところ。

日本同様連続して6か月まで取得できるのはもちろん、

毎週金曜日だけ休んで最大6か月まで休んでもいいし、

毎年1か月の育休を6年間取得してもいいのだ。

これを9歳まで使える権利があるらしい。

子どもと一緒にいるための休暇なので

子どもの予防接種のために使ったとか、

そんなケチ臭いことは言わなくてよい。

 

家族の形態も、仕事もみんな人それぞれ。

だから色々な選択肢があったほうがいい。

それに尽きる。

 

 

 

 

シュガーラッシュとRalph spacca Internet

1月5日(土)晴れ。

 

この寒さに慣れると、

晴れているだけでとても暖かく感じる。

 

前回、なんとしょうもオチもないことを

書いてしまったのか、新年早々軽い後悔。

気を取り直して。

 

映画、Ralph spacca Internet を見た。

日本語のタイトルはシュガーラッシュ。

その想像力と、世界観に感嘆。

昼下がりで寝ちゃうかもと思っていたのに

なんとか頑張ってしまった。

 

昔から好きなライターの治部れんげさんも

この映画のことを書いていたけれど、

色々、色々なところで、

世界は変わっているのだ、

私が小さな頃から見てきたディズニー映画とは

違うのだ。

と思わせる内容だった。

 

内容を書きすぎるとあれなので、

タイトルについて書きたい。

 

日本にいるとなかなか気づかないかも

しれないけれど、映画のタイトルで

英語、イタリア語は同じ訳語なのに

日本語だけ全然違うことがままある。

 

このシュガーラッシュも然り。

英語はRalph breaks internet

イタリア語のRalph spacca internet はこの訳。

 

他には、同じくディズニー映画のCOCO 、

日本語タイトルは「リメンバーミー」。

ネズミが主人公のラタトゥイユは

日本語「レミーのおいしいレストラン」。

 

正直、私は日本語が母国語なので、

同じ英語やイタリア語を耳にしても

ネイティブと同じような想像が広がるとは思えず、

日本語の側面でしか分からない。

 

なので、イタリア語を読んでも

何も思わなかったけど、

日本語で「インターネットを壊したラルフ」

と書かれたらは観る気は起きない。

 

アルファベット云々だけでなく、

言葉のあり方、伝えるものが全然違うのか。

 

それを自分の語学センスのなさの理由には

しないけれど、

考え方から切り替えないといけないのかも

しれない。

 

すみません、毎度毎度のオチはありません。

 

映画を見終えて外に出たらこんなに美しい

空が広がっていた。

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ミラノにいて、ハッと引き込まれる空は

よくあるのだけれど、東京でもあったかなぁ…?

と考えてしまう。

 

治部れんげさんの記事はこちら

https://news.yahoo.co.jp/byline/jiburenge/20181224-00108796/

(Yahoo!ニュースより引用)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Capodanno と新年の違い

2019年1月2日(水)

 

明けましておめでとうございます。

どうぞ、皆さま健康で佳い一年を過ごされますように。

 

はてなブログから、

「書き残そう、あなたの人生の物語」と

新年のメッセージが来て、

よし、そうだなとブログを開きました。

 

でも、たいそうな人生の物語も思いつかず、

今日は、どこの国でもお祝いする新年の

捉え方について書いておこうと思います。

 

日本人にとって、やはり元旦は特別な日。

文化と歴史に根付いて、御節にはじまり

家族代々の味や新年の迎え方がありますよね。

 

その位置付けはイタリアではまさに

クリスマスで、家族と集う。

その家族の代々の料理、

プレゼント交換の仕方、ゲームなどなど。

 

新年はむしろお友達とワイワイ、

パーリーピーポー化するのが

イタリアのCapodanno と、私は見ています。

だからか、年末には普段あまり見かけない

若者の泥酔ニュースを見かけました。

 

このcapodanno 、訳せばお正月ですが、始発と終着駅をcapolinea と

表すように、一年の終わりと始まりを意味します。

そう、一年の終わりも含むのです。

 

31日からおめでとうの

SMSの波。

日本人の私には、まだ一年終わってないよ、

相変わらず気が早いなぁーーーと思っていたのは

間違いで、訳だけでは伝わらない

日にちの捉え方の違い。

 

なるほど。

 

今週末やこの土日の指す範囲も

私の中でまだ曖昧なまま。

 

言葉って奥深い。

 

言うなれば、

23日あたりからクリスマス前のおめでとう、

25日にもおめでとう、 そして31日、1日とびっくりするほど おめでとうな1週間。

 

2019年、イタリア語の語学力アップと

理解の掘り下げを目標にしようかな。

年齢が大事な国。

12月17日(月) 晴れ?曇り?寒過ぎて分からない。

 

まさかの連日投稿。

携帯から記事を書くと一部、

字が大きくなっていたりする。

全く意図していないけど、便利なので

修正を後回しにしています。

 

さて、日本において

年齢を大事にするのは文化であり、

習慣であり、日本人的な感覚の中でも

とても大事なことだと思っている。

 

歳上を敬う姿勢、敬語は美しいなと思う。(ようになった)

 

一方で、何事も年齢が基準になっているんだなと

気づかされることもしばしば。

 

例えば、15年ほど前にはまだ女性を

クリスマスケーキに例えた表現があり、

つまり、26歳は売残りだと。

当時でさえなんて男尊女卑な価値観だと

思ったけれど、

今や死んだ価値観になって良かった。

 

ほか、

例えば、35歳以上で妊娠すると日本では

高齢出産というくくりに(今も?)なる。

イタリアも昔はあったらしいが、

今、それを言ったら90%が該当するんじゃないかと思うほど

イタリアの母たち、日本より遥かにご高齢だ。

 

なぜ、こんなことを書こうかと思ったのかと言うと、

女性の年齢は全然関係なくて(苦笑)

日本の薬を子どもに飲ませようと思って

説明を見たら、基準が年齢だったからだ。

 

イタリアは体重別だ。

私の頭ではどう考えても体重の方が

正しいどう思うのだが。

 

で、あーそうか、日本て確かに年齢が

基準なこと多いなぁと考えてここに書こうと思った次第。

 

 

イタリアは遊園地も身長別。

身長で乗物制限しているのだから当たり前だよなぁと思った。

例外、パリのディズニーも年齢だったな。

 

一方、イタリアも電車や美術館や飛行機は年齢だ。

子ども料金のメリットを体格で制限されたら

不公平だよなぁ。

 

おじさんやおばさんという

年齢に伴う呼び方があるのも

日本語あるいはアジアならではなのか、

言われていい気持ちしないことの方が

多いと思うのだけど。

多くは失礼のないようにしたい意図だけれど、

相手の年齢をつい詮索してしまうのも

なんだか嫌だ。

 

オチはない。

ただ、やはり薬は体格にすべきだと思う。

 

 

 

 

家を受け継ぐということ。

12月16日(日) 曇。

 

最高気温は3度。

寒過ぎる。

 

あっという間にクリスマスムード真っ盛り。

DUOMOのツリーは毎年異なる

スポンサー企業によって飾られ、

広場は観光客だけでなく地元住民でも

ごった返し。

 

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件名のことについて書こう。

以前、夏休みの過ごし方で山や海にも

家を持っている人が多いと書いた。

相続税が安いらしいと。

 

真面目に調べたら結構ビックリな日本と

イタリアの差だったので

このご無沙汰なブログにぜひ書こうと思った次第。

 

細かな控除などの情報は割愛するが、

イタリアは法定相続人(配偶者や子供)はざっくり1億円まで非課税で

それを超えても4%らしい。

 

 一方、日本は速算表で5千万円以外で20%。

1億円で30%。

 

複雑な計算をせずともいかに日本の相続税が

高いかは想像できる。

 

こちらに来て、みんながあまりにも

山や海に家があり、

また、結婚前の独身用住居を賃貸にしている人も多い。

 

なんと資産の多いことか。

 

そして単に家を継ぐだけでなく、

その人間関係も代々受け継いでいく。

 

日本で"代々"なんて使う家って多くないし、

改めて、日本てまだ最近豊かになった

国なんだなぁと考えさせられ、

第二次世界大戦の時の失われ方が

イタリアとは違ったのかなぁと感じるのだけれど、

税金の違いで後に繋いで行ける確率も

異なるのではないだろうか。

 

そんなことを考えている時に

こちらのラジオで、日本の空き家率の話題が流れた。

秩父や奥多摩が例になって

コメンテーターはその数字よりも

"mamakai"だったか、私でも聞きなれない

地名??にすごく食いついて

終わった(苦笑)

 

家族、友達との集いが増える年末。

日本にいても忘年会、お正月と

人との繋がりを温かく感じる時期である。

拠り所になる家が欲しいなぁ。